―黒蝶―
「俺…バカだな」

「?」


「お前が突然消えて…俺の家が崩壊した」

「うん」

「それで、俺は居場所がなくなって…緑さんに拾われた」


―何かアタシと似てる…


「とりあえず、強くなりたくて…」

「強く…?」



すると蓮はアタシを見つめて、手を握った。





「ずーっと七瀬を守りたかった」






“俺が守るよ”


その言葉が蘇る……


「れっ…」

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