―黒蝶―
ジャリッ ジャリ...


この砂利の音が心地いい。

この道はアタシたちのアジトの通り道。


…蓮はきっとココを通る。

アタシはこっそりと隠れていた。



3分、5分…

ずっと待ったけど蓮は来ない。

やっぱりウソだったの?



「蓮…」



アタシはまた名前を呼ぶ。

何でだろう?何故か蓮の名前を呼んでしまう。


そして、自然と涙が溢れてくる…



「蓮っ…」



ふわっと後ろから温もりを感じた。

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