―黒蝶―
「…七瀬っ」
ふと彼の手が止まる。
アタシは乱れた服を戻し、彼の様子を伺う。
すると、彼の目から涙が零れた。
「何で俺じゃダメなんだよ、何で敵…」
―敵。
そう、アタシたちが普通に愛することを許されないのは、敵だから。
敵同士は愛し合ったらいけない。
それは、チームの裏切りをしめす…
蓮はアタシから離れると、
「絶対お前を奪う」
そう言い放った。そして、朝日を背に向けて去っていった。
―アタシは知らなかった。この光景を、浅田 緑が見ていたなんて…
ふと彼の手が止まる。
アタシは乱れた服を戻し、彼の様子を伺う。
すると、彼の目から涙が零れた。
「何で俺じゃダメなんだよ、何で敵…」
―敵。
そう、アタシたちが普通に愛することを許されないのは、敵だから。
敵同士は愛し合ったらいけない。
それは、チームの裏切りをしめす…
蓮はアタシから離れると、
「絶対お前を奪う」
そう言い放った。そして、朝日を背に向けて去っていった。
―アタシは知らなかった。この光景を、浅田 緑が見ていたなんて…