―黒蝶―

迷い

―アタシは戻ると、美羽ちゃんに事情を話そうとした。

でも、これはアタシだけの問題。



話す前に止めた。

美羽ちゃんは少し不安そうな顔をして、アタシを気遣ってくれた。


「…ゴメンね美羽ちゃん。信じてるんだけど…こればかりはアタシの問題」

「七瀬さん…」




アタシは自分の部屋に入り、アルバムを開いた。

小学校のアルバム。



そして、自分がいた6-3のページを開く。

黒木 七瀬と書いてある左隣に、白鳥 蓮と書いてあった。



そして、写真を見ていく。

授業の風景や休み時間。

修学旅行…いっぱい写真はある。



アタシはふと気づいた。


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