―黒蝶―
「“白鳥 蓮”アタシの幼なじみ」
そこに映ってたのは紛れもなく蓮だった。
小さい頃はいつも一緒にいた。
でも、アタシが雷蝶に入ると同時に彼の家が崩壊して…
彼はどこかへ行ったと聞いていた。
数年ぶりだけどわかる。
この独特のオーラ…
何だろう?人を寄せ付けない感じの…そんなオーラ。
「七瀬、今すぐコイツは忘れろ」
「言われなくても」
大丈夫、元から忘れてたんだから。
たとえ…
たとえ“初恋”だったとしても……