―黒蝶―
「ゴホッ…うっ…れっ…ん...」


あぁ、意識が遠のいてきた…


「……なせっ」


―?声が聞こえる。

「…なな…」



どこか聞いたことのある、懐かしい声。


「七瀬―」



そして、アタシが今一番聞きたかった、愛しい声―

アタシはその声の主が、近づいてくる前に、意識が途切れた。



――

――――


気づいたとき、そこは何故か、見慣れた場所。

…雷蝶のアジト?


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