―黒蝶―
緑さんは顔色一つ変えず、俺を見下した。

そして言った。


「辞めていいぞ」

「…えっ?」

「そのかわり」



―そのかわり?



「来週、雷蝶と決闘をする」




―らっ、来週?!

決闘?いきなり…


「勿論、お前は敵チーム」

「…」

「そして、俺らの目的はただ一人…」


俺は気がついた。この人の性格に。

< 97 / 150 >

この作品をシェア

pagetop