マスタード


「ちょお待って!俺も行ってええ?めっちゃ暇やねん。」


『、え?』


大地の隣にいた、バンドのボーカルやってるらしい関西弁の人…。
本当にこの人歌うまいのかあたし疑問なんだよね。


「な~七星ちゃん、お願いや~俺も新発売の食べたいねんて~」


…こいつあたしの名前知ってんだ。あたしはこいつの名前知らないのに。


「…ごめん七星、こいつもいい?」


『いいけど、さぁ…千夏!行くよね?』


横を通り過ぎようとしてた千夏の腕を掴んで少し威圧的な笑顔で訴える。
あたし、こんな知らない関西人とまともに話せる気がしない!




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