マスタード


「なー来ぉへんのー?」

机にベターッとくっついて笹原は聞いてくる。(恭平なんて呼ぶ気がしない…)


『あたしも正直どっちでもいいやー、』


「ふ~ん。せやったら、めっちゃ来たくなること教えたるよ。」

そう言って自信満々に笑う笹原は5才児くらいに見えるんだよね。


『…何よ。』



「大地の~……………やで。」


そうあたしの耳元で囁く。千夏は興味無さそうに携帯を葬っている。

…笹原、こいつ勘違いしてんの?


『…ふ~ん。だったら何よ。あたしに関係ないけど。』


「…いつまでもそんなん言ってられへんで。七星ちゃん。」



< 22 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop