マスタード
「なー来ぉへんのー?」
机にベターッとくっついて笹原は聞いてくる。(恭平なんて呼ぶ気がしない…)
『あたしも正直どっちでもいいやー、』
「ふ~ん。せやったら、めっちゃ来たくなること教えたるよ。」
そう言って自信満々に笑う笹原は5才児くらいに見えるんだよね。
『…何よ。』
「大地の~……………やで。」
そうあたしの耳元で囁く。千夏は興味無さそうに携帯を葬っている。
…笹原、こいつ勘違いしてんの?
『…ふ~ん。だったら何よ。あたしに関係ないけど。』
「…いつまでもそんなん言ってられへんで。七星ちゃん。」