マスタード


『もうぬるくなってきたー…』

「あんた、貰ったんだから感謝しなよ。」

『してる、してる、大地様様~』

そう言って手を合わせて拝むふざけたあたしを見て、千夏はため息をつく。


「あんたたち、付き合ってないんでしょ?大地もよく七星の面倒みれるわ。」

ペットみたいな言い方されてちょっとムッとするあたし。


『あたしと大地は昔からこんなんだよ。変わってない。』

「ふーん。家も近いしね、幼馴染か。」

『う~ん、微妙ー。中学までお互い知らなかったもん。幼馴染ではないかな。』

「へ~。」


千夏は興味なさそうに欠伸して机に突っ伏した。
千夏から聞いてきたくせに!



改めて考えると、あたしと大地の関係って何て表せばいいかな~。
め、召使い?それはさすがに可哀相だし、
…ってか何で大地はあたしと一緒にいるんだろ?
大地にメリットある?うわ、頭の中疑問だらけになってきた…もうヤメ!


頭の中がこんがらがってきたあたしは千夏と同じように突っ伏して寝ることにした。



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