此処から先、晴天なり
あの時、将誠あなたは確かにそう言ってくれたでしょ?


いい名前だねって。


「永遠って単語、信じたくなるね」


そう言ったんだよね。


「俺、将誠です。」

「永遠です」


真っ直ぐ、将誠はあたしの目を見てた。


あたしも真っ直ぐ、将誠を見た。


あなたは気付いてた?


あたしは気付いたよ。


あたしは今から、この人と始まるんだなって


「何お前ら。見つめ合って(笑)将誠、いいよ。永遠の横、座っても」


颯太に促されて、将誠はあたしの隣に座った。


甘い将誠の香水の匂いと、あたしの香水の匂い。


保奈美や一弥や颯太が目に入らないくらい、あたしたちは二人の世界に入っていった。
< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop