With you

「えっと……何に使うんですか?」



「俺のPCの前で待機していて?俺たちが証拠の写真をどんどんメールに添付して送るから、それを紛失しないようにバックアップを取ってくれる?」



「あ、はい……」



「まあ、安全には気をつけるけど、もしも…俺がその、彼のいる組織の奴らなんかに捕まって写真を撮った携帯やカメラを奪われ、殺されたりしたらせっかく集めた情報てんこ盛りの写真が水の泡じゃん?だからさ、バックアップはすごく大切なんだ。よろしくね」




「…って……死の危険があるんですか?!」



「ああ、まぁ、うん。無いとは言えないかも」



「……!……じゃあ何で2人がそんな危ない仕事をするんですか?あたし1人、安全って……」



「歩夢ちゃん、大丈夫だよ。それに、バックアップを取る以外にも、あたし達の連絡を受けたり、いろいろ歩夢ちゃんも大変な仕事なんだから、ね?みんなで頑張ろうよ」



そう言って佐々木莉奈はポン、とあたしの肩を叩いた。



「……うん。頑張るから、あたしも」



「じゃ、連絡は携帯でとるから、アドレスと電話番号、教えてもらっていい?」



「あ、はい」



赤外線通信……っと。



「あたしもお願いね」



「あ、うん」



「じゃあ、作戦その2は、明日から決行だから!みんな頑張ろう!」



「「「おーっ!」」」


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