幸せの条件
 姉が会計を済ませ、私に薬袋を渡し、仕事に戻っていった。

実家で倒れたのは3週間前。

すぐに姉の車で病院へ。

体に異常はなく、心の問題らしい。

自分が意外に繊細だったこと、

意外にダメージを受けていたこと、

意外に頑張っていたこと。

姉は、時間をつくって私を病院に連れていく。

姉妹で一緒の時間を過ごすのは幼稚園以来だろう。

 友馬との待ち合わせ場所の喫茶店に私は、入った。

友馬の姿はまだなかった。

通りに面した席に案内されたが、出入り口からよく見える席にチェンジしてもらった。

私は、アイスティーを飲みながら友馬を待つ。

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