幸せの条件
 1時間ほど経っても友馬は、現れない。

私は、友馬からもらった紙を見る。

からかわれたのね、私。

帰ろうと立ち上がる。

「ありがとうございました。」

私は、喫茶店を出た。

日傘を開き、歩き出したところで突然、腕を掴まれた。

驚いて振り向くと肩を上下させ、汗だくの友馬が立っていた。
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