幸せの条件
 夜の遊園地はまるで絵本の中にいるようだった。

すべてがキラキラしていて見ているだけでも楽しめる。

「さくらさん、こっち。」

友馬に手を引かれ、着いた場所は観覧車だった。

短時間で変わる観覧車のイルミネーションに思わず見とれてしまった。

「なんてゆう顔してるんだ。乗るぞ。」

友馬が先にさっさと乗る。

「ちょっと待ってよ!」

急いで後を追って私も乗った。

2人は、向かい合って座る。

扉が閉められた。

ゆっくり観覧車が上昇していく。

少しずつ視界が広がっていく。

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