幸せの条件
 荷物は外に置かせ、彩人を風呂へ案内させた。

1人監視として付け、私は、居間で待つ。

「・・・お姉ちゃん?変な人が来たけど彼、どういう人なの?名前?彩人って言ってたわね。」

電話の向こうで姉が少し慌てている。

「彼?入浴中よ。あんな汚いまま家の中をウロウロされたくないもの。え?分かったわ。」

私は、携帯電話を切った。

「ありがとうございました。」

彩人が綺麗になってやってきた。

無精髭も剃り、髪の毛も切り、さっぱりした姿を見て意外に若いと思った。

彩人のお腹が激しく鳴いた。

私は、料理人になにか作るように言う。

面倒で図々しくて・・・なんだかとんでもない人を拾った気がする。

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