幸せの条件
 「お姉ちゃん!もうどうにかしてよ!」

帰ってきた姉に私は、叫んだ。

「3人前の食事を食べたと思ったら次はずっと喋ってるのよ!ケニアとかトルコとかインドとかこうだったって!私には興味がないわ!」

「さくら、ごめんね。」

姉が少しだけ困った顔をする。

「・・・ゆりさん!!」

彩人がやっと姉がいることに気付く。

まるで子犬のように姉の傍に飛んでくる。

「帰国してたのね、彩人。お帰りなさい。」

「ただいま。」

彩人と姉が見つめ合い、微笑む。
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