幸せの条件
「実は大学からの援助を打ち切られちゃって。今月末までに寮も出ないといけなくてさ。」
「じゃ、ここへ来なさい。」
「お姉ちゃん?!」
「彩人はまた海外へ行くんでしょ?」
「・・・いや、もうずっと日本にいる。日本でちゃんと仕事も探す。海外に行くのは旅行としてだけにする。」
「駄目!駄目よ!」
姉の大きな声に私も彩人もビクッとなる。
「やっとここまできたじゃない。夢を諦めるつもり?」
「・・・僕のやりたいことやらせてくれるゆりさんにはいつも感謝している。そろそろ恩返しがしたいんだ。」
彩人が紙をポケットから引っ張り出す。
「じゃ、ここへ来なさい。」
「お姉ちゃん?!」
「彩人はまた海外へ行くんでしょ?」
「・・・いや、もうずっと日本にいる。日本でちゃんと仕事も探す。海外に行くのは旅行としてだけにする。」
「駄目!駄目よ!」
姉の大きな声に私も彩人もビクッとなる。
「やっとここまできたじゃない。夢を諦めるつもり?」
「・・・僕のやりたいことやらせてくれるゆりさんにはいつも感謝している。そろそろ恩返しがしたいんだ。」
彩人が紙をポケットから引っ張り出す。