幸せの条件
 お土産を夏子に持たせ、私は、1人で帰る。

このことは悠にも電話で言ってみた。

「マイペースと自己中が結婚するって大変ねぇ。ずっと女王様できたさくらがこんなに悩むなんて。少し丸くなったんじゃない?」

悠は、終始、笑っていた。

もちろん姉にも話した。

「さくらはやってみないと学習しないし、気が済まないんだから結婚式もしなさい。費用もどうにかする。」

私は、もう1度だけ友馬と話し合おうと夏子と会った日の夜、パソコンの前に座った。
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