幸せの条件
 「片瀬、帰らないのか?」

顔を上げると孝太郎が立っていた。

私は、慌てて視線をそらす。

「こうちゃんこそ帰らないの?」

「帰るよ。」

「そう。お疲れ様。」

「おう。」

孝太郎は、私の側から離れた。

しかし、すぐに戻ってきた。

「・・・片瀬、どっか呑みにいくか?」

「え?」

「グルメブックとかに載ってるような店は無理だけど。」

「・・・いいよ。」

私は、急いでロッカールームに向かう。

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