幸せの条件
 「ただいま。」

「お帰りなさいませ、お嬢様。」

家政婦が出てくる。

人数は減ったもののそれでもこの家には5人の家政婦と3人の料理人がいる。

私は、自室に入った。

ファミレで孝太郎から「ついてこい!」という言葉は出てこなかった。

いつものようにどうでもいい会話をし、別れた。

ハンドバックから携帯電話を出す。

着信があった。

孝太郎からだった。

1週間後、14時に駅に来てほしいと。

大事な話があると。

私は、携帯電話をテーブルに置くとクローゼットを開けた。
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