幸せの条件
 1階のロビーで私は、人を待つ。

午後6時より少し前に待ち合わせ相手が来た。

「・・・瑞希先輩?」

やっと来た2人の男性社員の1人の顔に見覚えがあった。

瑞希は、少し考えてから笑顔になった。

「え?え?あの、さくらちゃん?」

「お久し振りです。」

「いい女性になったね~。」

瑞希が私の肩を叩く。

瑞希は、新入社員研修会で私の指導員だった。

「仕事が終わったら呑みに行こう。」

瑞希が私の耳元で囁く。

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