幸せの条件
 「ありがとうございました。」

料亭の前で接待の相手を見送り、

「じゃ、お疲れ様。」

とさっさと次にきたタクシーに乗り、走り去った。

私は、瑞希と2人だけになった。

「さくらちゃん、呑みいこう!」

私は、腕時計を見る。

「もう門限の時間?」

「いいえ。瑞希先輩、呑みに連れていってください。お店ってどこですか?」

「・・・こっち。」

私は、歩き出した瑞希の後ろを歩いてついていく。


< 59 / 202 >

この作品をシェア

pagetop