幸せの条件
 「・・・あそこだよ。」

瑞希の指差す方にひっそりと看板が出ていた。

地下にあるそのバーは大人の隠れ家のようでそれはそれはお洒落だった。

私は、瑞希と並んでカウンターに座った。

瑞希のおすすめのカクテルを呑む。

瑞希は、いわゆるモテ男だ。

連絡はしつこくならないくらいのまめさで

小さなことでも必ずお礼をし、

クリスマスなどの行事や交際記念日などには高級レストランへ。

サプライズも大好きで・・・

と女性が喜ぶツボをよく理解している。

瑞希は、どんな女性もお姫様にしてしまう。

でも、恋愛と結婚は別という考えらしい。

将来の出世のためならと思ってるようだ。

意外と計算高い人だ。

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