幸せの条件
 私は、紙パックにストローを刺し、口をつけ、ジュースを飲む。

「楽しかった?」

「無理。余裕なし。」

「そう。」

「もうさくらを尊敬しちゃう。よく連日、合コンできるね。」

「慣れればどうってことないわ。」

私は、脚を組み直した。

「じゃ、お願い!!私と合コンに参加して!」

悠が両方を顔の前で合わせ、頭を下げる。

「ダメ出ししてほしいの。」

「悠、合コンで彼氏を?」

「うん。合コンも1つの出会いでしょ?」

「・・・そうね。」

「じゃ、OKということで・・・。」

「いいわ。」

「ありがとう、さくら!」

悠が私に抱きついた。
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