幸せの条件
 私は、会社のロッカールームの奥に置いてある姿見に自分の姿を映してポーズをとる。

「・・・さくら、行ける?」

「うん。」

合コンに参加することが楽しみで仕事が手につかなかった。

「お待たせ。こちら私の友達のさくら。」

「初めまして。」

私は、微笑んでいたが、内心、驚いていた。

今日は飛び入り参加なのでおとなしくと思っていたが、悠とその友達たちを見ておとなしくなんてできないと思った。

レベルが高い。

合コンっていかに自分が中心になれるかで参加者は自分と同等もしくは下を選ぶものでしょう。

今日みたいに全員、美人な人、綺麗な人をそろえるべきじゃない。

「さくら、右から・・・。」

悠が1人1人、紹介していく。

同じ会社に勤務していることと悠の友達ということ意外に彼女たちと共通点がない。

私は、ドキドキしていた。
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