幸せの条件
 木曜日の昼休みに悠とランチをとる。

私は、その時に離婚計画を話した。

「・・・というわけで悠に車を出してほしいの。お願い!!」

私は、手を合わせて頭を下げる。

「・・・どうしてこんなことになっちゃったの?」

「私が知りたいわ。」

私は、座り直しながら首をすくめる。

「弱味とか握られてたわけじゃないんでしょ?」

「・・・うん。」

「なんで結婚をOKしたの?」

「・・・愛せると思ったのよ。いつかはね。私、いろいろあってあの時、弱ってたし。」

「離婚、考え直せない?」

「無理!無理、無理!!だって、これ見てよ!」

私は、長袖をまくり、痣を悠に見せる。

悠の顔が歪んだ。

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