幸せの条件
 私を見てはっきり強く姉が言った。

「嫌いじゃない。さくらのことを姉として嫌いになんてなれない。」

私は、姉からプリンパフェに目を移す。

「・・・私、勉強も運動もお姉ちゃんと比べれば劣るわ。私がお姉ちゃんに勝てるのはこの見た目だけ。」

アイスクリームを何口か運んだ私は、少し気を落ち着かせてから話す。

「でも、毎年、誕生日に1つ歳をとるたびに不安になるの。あと何年、見た目のみで勝負できるのかって。通用するうちに結婚しようと思って実行したら・・・。」

私は、クスッと笑う。

「大失敗よ。」

私は、肩をすくめた。
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