幸せの条件
 姉は、大笑いする。

「それでいいのよ。人間なんて失敗、挫折、敗北・・・繰り返していろいろなマイナスなことから学び、考え、工夫して大人になっていくものよ。」

「ふ~ん。・・・え?ちょっとそれって私がまだ子どもってこと?」

姉が声を出して笑った。

実家に私を送るとそのまま姉は、仕事に向かう。

私は、母と優雅なティータイム。

ゆっくり流れる穏やかな時間に自然と笑顔になる。

こんなのんびりした時間の過ごし方を忘れていた。
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