桜の木に「こんにちは」
私達は、そのあとすぐに別れた。
桜山君が、「夜は冷えるから」と言って、上着を貸してくれた。


桜山君は桜の木………
あの桜の木が枯れたら、いなくなってしまう。


入学式の時に、桜山が桜っぽいっと思ったのは、桜山君が本当に桜だったからなんだ………


あと、一週間くらい
この学校の桜は、早咲きだから、枯れるのも早い………


だから、少ししか桜山君とは一緒にいれない………
悲しい思い出じゃなくて、楽しい思い出を桜山君に残してあげたい。
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