桜の木に「こんにちは」

恋しちゃった

私はあれから三日
ずっと、桜山君の所に通ってる。
それで夜は毎日、桜の所に行く。

「なぁ?
雨音さんは毎日俺に、なんの用があって毎日飽きずに俺の所に通ってるわけ?」

桜山君は木の枝に座り、私を見下ろしながら言う。

「んー?
この桜の木が好きなんだもん♪」

私は、そう言って、桜の木にハグをする。

「………?
ぷっ♪あははっ!!
なんだよそれ!!あははっ♪」

桜山君は、私の言葉を聞くと吹き出して笑う。

「あははっ♪はぁー………なぁ?」
「………ん?」

桜山君は、笑いをこらえながら言う。
私は、桜に寄りかかるように腰を下ろす。

「雨音さんさぁ?
俺のこと、桜山君って呼んでるケド、春人で良いよ?」

春人くん?

「わかった♪春人君♪」
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