双子とあたし。
「――――…うちは、やめた方がいいと思う…。」
けいの今までに聞いたことのない低い声があたしの耳に届く。
あたしは驚いて振り替えると、けいはあたしに向かって手紙を投げてきた。
―――…うわっ!
急だったものだから声を出さないように受け取った。
『ま、決めるのは薫だからうちは何もいわないよ!』
「…けい。」
けいは悠太と悠斗には相談しない方がいいって言うけど…
ずっと一緒にいたんだから、報告はしてもいいと思う。
―――何を言われるか、わかんないけど…
『ありがとう』
あたしは感謝の気持ちを五文字に託した。
『がんばれ』
あたしが送った手紙の文字の右下にそう書いてあった。
―――うん、けい。あたし頑張るよ。