双子とあたし。



「でもさ、俺もそう思うぜ?」



昂太も慎司の意見に肯定気味だ。


「お前知らないかもしれないけど、お前って結構モテてるんだぜ?―――…って、何言ってんだろ」

自分が言ったことにだんだん恥ずかしさを覚えたのか、昂太は頭をぐしゃぐしゃにするくらいにかいた。



「あぁっ!…とにかく、終わった後だって悠太を見つめる奴なんてごまんといるのよ。もし、薫ちゃん以外の奴が口パクで愛の告白をされてみろ!…どうなると思ってる!」




「さぁ…」



そんなこと、俺がわかるはずがねーじゃん。




「ピンぽーん!」


と慎司が解答ボタンを押す真似をした。


「はい、慎司くん!」



昂太は慎司を指差し、彼に解答権を与えた。


「歓喜の悲鳴をあげて、そのままぶっ倒れる。です」



―――…まさか。



「正解っ!」



「正解かよ!」



それは少し大げさすぎる気がするけど…?






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