双子とあたし。




「あたしね、英介くんと…別れたの」



さすがにこればかりはなんだか緊張してしまい、悠斗の目を見て言えなかった。


言った後、あたしは様子を伺おうと改めて見ると…―――



「ゆ、悠斗?」



そこには固まった悠斗がいた。



「ご、ごめんね!色々迷惑とかかけちゃってたのに…!急にで…驚いた、よね?」



悠斗は固まったままだったけど、視線はあたしをとらえていた。

自分のコップをそのまま床に無造作に置き、あたしの両肩を掴んだ。



「それ、ほんとっ?!」



悠斗の行動に焦りながらもあたしは何度も首を縦に振った。







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