双子とあたし。
玄関には緋色に染まる悠太が待っていた。
「悠、太…」
あたしはついつい彼の名を呟いてしまっていた。
「ん?どした?」
微笑んだ彼はあたしが隣に来るのを待っているようだった。
あたし、今顔が赤いかな?
悠太がすごく愛しくてたまらないよ…。
でも、そんなことを思ってるあたしが恥ずかしいな。
――――…夕焼けさん。
どうか、彼にこのことがわからないようにあたしの頬をあなたの色で染めてください…。
「明日は晴れるかな?」
二人で隣り合って歩いていると、ふと悠太はそんなことを呟いた。
「…なんで?」
「ほら、夕日が綺麗でしょ?その翌日って晴れるらしいよ」
「ふーん…」
明日は、どうかな?
あなたが『晴れてほしい』と願うなら、あたしは共に願いましょう。