双子とあたし。
「行こう、みんな…じゃねーよ!」
後ろから、まさかの攻撃に悠太は頭を打った。
「あいたっ!」
犯人は昂太。
「お前ぼーっとしすぎだぞ。一番待たせた奴がなんでリーダーヅラなんだよ」
昂太は俺たち三人を抜いていって、それから振り返った。
「ガンバローな!」
昂太のいつもの笑顔が俺たちの踏み出す先にある。
辛いこともあるだろうな、
諦めたくなってしまうこともあるだろうな。
でも、笑っていよう。
いつか俺たちが胸を張って帰れる日まで…―――――――。