双子とあたし。
7月25日 悠斗side
「……あれが、悠太の乗ってる飛行機?」
空港の屋上で俺と薫は密かに見送りに来ていた。
「そうだね。きっと…」
「いってらっしゃい、悠太…」
薫の大人びた声が聞こえる。
俺はその顔を見ようと横を向いた。
――――…美しすぎた。
あんまりにも綺麗だから、何故かこっちが恥ずかしくなる。
でも…――――。
薫をこんなに綺麗にできるのは俺じゃなかったんだ。
――――…悠太。
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7月25日 悠斗side