双子とあたし。
俺は昨日の悠太と薫のキスを見た。
通りすがり途中に、悠太が薫にしているところを…。
キスして、悠太がこっちに歩いてきたから急いで家に入った。
悠太が部屋に入ってきても、どうもその話は出しにくい。
『なんで薫にキスしたの?』
薫が望んだことだったのだろうか…?
でも…―――――
今の君の顔を見る限り、その思いに嘘偽りはないんだね。
薫は、悠太が好きなんだ。
……俺じゃなくて、悠太…か。
俺は自虐的に笑った。
だったら、俺の今までは何だったんだろうな。