双子とあたし。
―――あ…
「ねぇ、そういえばさ、なんでこの時間に食べるの?
あたしが悩んでるときに食べてたってよかったのに…。」
何もわかってないな、と悠太はため息をついた。
「俺らはさ、薫に見せつけるために今食べてんの!」
――――…え。
「えぇぇぇっ?!」
「今さら気付いたの?」
悠斗は呆れ顔。
―――でもどこかに、彼自身の優しさが隠れているのがわかる…気がする。
「そんなぁー。」
あたしはさらに落ち込んだ。
テーブルに顔を伏せていると「ん」という声が聞こえる。
あたしは半泣きの状態で顔を上げた。
――――あたしはすぐに涙が戻っていったような気がした。
「…あ」
ふいに言葉が漏れる…。