双子とあたし。
では――――
何故そんなあたしが勉強をするために机に向かっているかと言うと…
「―――宿題、終わんないだけど…」
そう、
―――その名は“宿題”という強敵…。
春休みまでにこのどっさりある“奴ら”を片付けなければ…
――――あたしは“職員室”連行されるらしい…
「…それだけは、免れたいもんな…。」
シャーペンを鼻と口の間で挟んだ。
「―――せっかくの休み時間が先生の説教タイムになったらやってられないもん!」
そのために、“彼ら”が必要だったのだけれど…
あたしは机の傍にあった携帯を手にして、電話をした。
しかし、思いもむなしく――
「――――…でないし。」
留守電だった…。