双子とあたし。
「―――っ…、あったよ、あたしとゆうとの名前っ!」
あたしはその名前を差す。
「…あ、ほんとだ…。」
「え、待って、俺は?」
悠太はその掲示板を凝視したが、彼名前はなかった。
「俺だけ別…か。」
その言葉に悲しみが溢れていた…ように思えた。
「で、でもさ!いつでも遊びにいくからさ!」
あたしは悠太を慰めようと必死に言葉を選ぶ。
―――でも、悠太には届かなかったみたい…。
「…別の教室だよね、ま、当たり前だけど…。
―――また…、帰りにね。」
「あ、うん。」
トボトボと歩いてゆく悠太の背中…―――。
あたしたちはただ、その姿を見ていることしかできなかった。