双子とあたし。
「…なんか、ゆうたに悪いね…。」
あたしは彼の背中を見ながら悠斗に言った。
「でもさ、仕方ないじゃん。クラス替えってこんなもんでしょ?」
悠斗は冷静に答えた。
「そりゃ、そうだけど…。」
そして悠太も歩きだす。
「ホームルーム…、始まるんじゃない?」
悠太は手招きをしてあたしを呼んだ。
「そうだねっ!今行くっ!」
あたしは悠斗のもとに駆け出した。
――――あたしの…
高校生活二年目が始まろうとしている…。