双子とあたし。
沈黙の後、二人は同時に肩を震わせて笑っていた。
「…お前んちの母ちゃん、ある意味おもしろいよな…。」
「―――…いえてる、いい味だしてるよ。」
―――なんか、よくわかんないけどお母さんのおかげで仲直り?なのかな…
「じゃ、下に行こ!」
あたしは二人の肩を叩いて立たせた。
二人がゆっくりと階段を下りてくるのより先に居間に着く。
すると、母がちょうどオムライスを並べているところだった。
「お母さん、ありがとっ!」
抱きついてしまうような勢いであたしは言った。
「?…あ、お母さんに任せなさい!」
と笑っていたが、きっと母は夕飯のことでお礼を言われたと思っているだろう。
―――ほんとは違うんだけどね。
あたしは心の中で笑った。