双子とあたし。





「…そう、じゃぁ二人の場所がわかんないわね。」






おばちゃんは細い目であたしを微笑みながら見た。





「―――いや…、多分いつものとこだと思う!」





そう言って、おばちゃんの「いってらっしゃい」という声を背中に、またあたしは駆け出した。









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