プラネタリウム

なんか来た


すると女子たちは顔を真っ赤にした。
ムキになるんじゃないよ…。アイドルごときで。
私はまた本を読み返した。

そろそろ…朝の休み時間終わるなぁ。

すると先生がやってきた。
「おーいHRはじめるぞー。席に座れー。」

『はーい』と女子や男子は席に座った。

(はぁ…朝から疲れた…。)

私はしおりを本に閉じて、本を机になおした。
大体、朝で読み終わると思ったのに…。あと10ページも残ってしまった。
今日中に読み終わるかな?

私は先生の話を聞かず、本のことばかり考えていた。

-うん。そうだ。今日は休み時間でこの本を読み終わらせよう。
買いだめした本あと…30冊はあるからな。
お小遣いも無くなってしまったし…仕方がない。
今月は本を買うのをやめておこう。

「今日は転校生が来た。みんな知らなかったと思う。」

「てんこーせー!?マジで!?アサティー本当!?男!?女!?」

「アサティー言うな。男だ。」

…ん?転校生?本当に話聞いてないな…。
昨日のうちに言ってくれたらいいのに…。
私はため息をついた。


こんな時期に転校生って…。
今は5月。5月3日。
めずらしいなぁ。親の都合か?それとも学校退学とか…?
いやいや一年で、それも6月というまだ始まってすぐなのにいきなり退学はないない。


「じゃー入れー。」



教室のドアがガラッと開いた。

(どんな奴だ…。転校生というのは…。)



私は少し興味を持った。
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