プラネタリウム

「岡本君、ジョニー君、トム君、おもしろいあいさつありがとうございます。」

『いやいや~』と例のアホ三人は答えた。
そういや三人でお笑い芸人になるとか言ってたな…。
それより五十殿君。
岡本君はともかく、ジョニーでトムでいいのか!?



「そういや、ごじゅうとのの席どうするよ!?」

「あ~アサティー決めずに言ったからなぁ。」

「あの…アサティーってなんですか?」

そうか五十殿君は知らなかったか。
アサティー…なぁ…。

「あのね!アサティーってのは担任の高本旭先生のことなの!私川端ゆい!よろ~!」
と川端さんが言った。

「旭先生、旭ティーチャー略してアサティー!あたし田中美里だよ。」

「ありがとうございます。アサティー先生ですか。」



「先生はいらないよぉ~」
と笑う他の子。
うん。みんなアサティーって呼んでる。
先生もアサティーって呼ばれるのに嫌じゃないし。






「ごじゅうとの!あたしの隣来てよ!」
「ずるいみっちゃん!ごじゅうとのくん、わたしの隣にしてよ!」
「いいや、ごじゅうとの!俺の隣だぁぁぁああぁぁぁぁあ!!!」






五十殿君の奪い合いが始まった。



(五十殿君は驚いている。そして困ったように笑った。)

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