となりの部屋
ストッパーがわりに
傍においてあった、ホウキを挟み
窓を固定させた。
そして、懸命に押さえた。
同時に近寄ってくる足音には
気づかないフリをしながら。
おそる、おそる
上を見上げた。
すると、すごい形相の
40代くらいの男がひとり。
窓を開けようと必死になっていた。
こっちを見ると、ニタッと笑い
ドアをこじ開けようとしてくる。
「へんたいそーなやつ。」
『あけろぉぉぉ!』
俺も男も
必死で、窓に手を掛けていた。