となりの部屋


彼女は、助けを求めるかのように
すぐに俺の手を掴んで
立ち上がった。


『‥っ、』

「こっち、おいで。」




俺は両手を伸ばし
彼女の体を支えた。

俺ん家のベランダへと移ると
すぐに中へ入り、ベランダを閉めた。












俺はすぐに警察に電話をした。

いつの間にかドアを叩く音は
やんでいるが
男はどこにいるか分からない。


警察が来るまで、
このまま何も起こらない事を
ただ祈った。










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