この恋が終わるまでに。

「言ってみ?」
「う、ぅぅぅっ」
「何か嫌な事とかあったんじゃない??」
「う、ううん・・・」
「じゃあ、何?」
「わ、たしの過去の、事なの・・・っ」
「うん」
「辛くて、苦しくて・・・言えないよぉーっ」


「そっか」と大熊くんは優しく言った。
でも、でも。

「でもさ、辛いことは一人で抱えないで、誰かにいってみたら?少しは楽になるんじゃねぇ?」
「う、ん」
「佐野とかさ相談できるやついんじゃん。田宮には」
「-っうん」

「でも、俺に言ってくれたら・・・」

< 129 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop