好きになってもいいですか?
第1章

紗希


“ねぇ・・・紗希と付き合わない?”


“いいよ☆よろしくねっ(☆m☆)”


「はぁ・・・」

キャラにでもないメールを送る
日に日に大きくなる溜め息。
あたし中西紗希は、いつも通り好きでもない人に告白した・・・
本来なら純粋に彼氏と遊んだり手を繋いだりキスしたりするお年頃だけど・・・
紗希はそんな恋愛したことなかった
サイトで出会った人と会った瞬間からディープして
ぬがされて・・・
そんな恋愛とは呼べないことばかりをしてきた。
でも紗希は悪いなんてこれっぽっちもおもったことがない
だって、自分が楽しければそれでいいから
親が悲しもうがいくらきづつこうがあたしには関係ない。

ついに、付き合った数は出会い系を合わせて30人を超えた。

そう、ようするに紗希は《タラシ》

なんて言うか・・・
人を心のそこから信じられない自分がいた。

いつからこんな風になったか・・・

【分からない】

と言ったら嘘になるけど。
自分では思い出さないようにしてるから。

もう、あんなに辛く苦しい思いなんて、
したくない・・・

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